
「欲しいデザインのTシャツが見つからない…」「こんなデザインのTシャツがあったらなぁ…」
こんな悩みからオリジナルTシャツの自作に至ったのが筆者です。
Tシャツ制作後は販売もしました。
そこで今回は、
- Tシャツ制作をUp-Tに決めた経緯
- デザインしたものと実際に届いたTシャツの比較
- 失敗するデザインとその対処法
について触れていきます。
Up-Tに決めた経緯
「オリジナルTシャツ」というキーワードで検索にかけると、まぁたくさん出てきますよね。
しかし今のオリジナルTシャツ作成は昔のように「プリント会社とデザインを相談して…」なんて必要はありません。
どのサイトを見ても、画像をアップロードして大きさや配置を決めたら注文するだけ。簡単すぎる!
じゃあ検索して出てくるサイトはというと「Up-T」「オリジナルプリント」「ラクスル」「UTme!」「SUZURI」などなど…
とりあえず検索して出てくるサイトは全部見ましたが、筆者はUp-Tが一番良いと思いました。
印刷方法の違い
いろいろサイトを調べてわかったのが、そもそも印刷方法で値段が変わったり色に制限があるということ。
印刷方法には大きく「シルクスクリーンプリント」「昇華転写プリント」「インクジェットプリント」の3つがあります。
シルクスクリーンプリント

シルクスクリーンはデザインに対して専用の版を作ってプリントする方法。
使う色の数が増えればその分制作する版も増えるので、高くなる。多くても使えるのは5色とか。
ねっとりしたインク?みたいなやつでプリントするため、グラデーションはできないらしいです。
しかしプリントの耐久性は高いそう。ブランドTシャツはほとんどがシルクスクリーンプリントなんだとか。
版を作る代金が高い(1色8000円くらい)のがネックですが、大量発注(50枚以上とか)であればTシャツ1枚あたりの値段を大幅に抑えることができます。クラTなんかに向いてますね。
あとメーカーが版を保存してくれて追加注文に対応できるところもあった気がしますが、これは各サイトの無料相談窓口で確認した方がいいです。
筆者のように自分用で作るにはコストが高すぎて、これは違うなと思いました。
昇華転写プリント
昇華転写は高熱のインクを気化させて〜…みたいなやり方のプリント方法。
これはポリエステル素材とかスマホケースみたいなものでないと使えない印刷方法らしいです。
つまり綿のTシャツには印刷不可。
ポリエステル100%の白Tシャツのみ対応しているところもありました。
(ラブラボ、TMIX、オリジナルプリントなど)
ただしアイロンとか乾燥機は厳禁だそうで。インクが再び気化して他のところへ色移りしてしまうようです。
こういう注意事項はそのうち忘れるので、この方法は筆者には向いていません。
インクジェットプリント(1枚から作成できる方法)

インクジェントはその名の通り、家庭用プリンターやコピー機のようなインクジェット方式で印刷する方法。
結論、筆者はこの方法を選びました。
色数に制限はなく値段も変わらず、グラデーションも表現可能。(写真も可)
Tシャツ1枚から作成できて、大量発注でなければこの方法が一番安い。
この時点でUp-Tの安さには目が引かれましたが、まだUp-Tで作ろうとは決めませんでした。
(安かろう悪かろうだと嫌なので)
サイト名 | 1枚のみ作成時の最低料金 (Tシャツ代+プリント代) |
---|---|
Up-T | 1280円 |
オリジナルプリント | 1848円 |
UTme!(ユニクロ) | 1990円 |
SUZURI | 1832円 (初回500円引きクーポン使用時) |
(最低1枚500円〜!!みたいな広告を見ることがありますが、シルクスクリーンプリントで大量発注したときの価格だと思っていいです。1枚だけ注文する場合は上記の価格が相場です。)
繊維に直接インクを染み込ませる方法なので、白Tシャツにはデザインの白部分は印刷されません。そして若干淡い色合いになります。
色Tシャツには下地となる特殊な白インク?をプリントしてからその上にプリントするため、デザインの白部分も印刷できて発色も良くなります。(ただし白Tシャツより500円くらい高い)
これはどのサイトも同じような仕様でした。

(下地なしなので淡い色合いになる)

(下地ありなので発色が良くなる)
数ヶ月使っているTシャツでも全然色落ちしていないので、普通に着ていれば耐久性に問題はないと思います。(洗濯ネットは使った方が良いです)
発送までの日数が全然違う!
プリント方法が決まったわけだけど、ここからどのサイトで作るべきか。
決め手となったのは発送までの日数でした。
「試作品を作って、いい感じだったらもっと注文しよう」なんて思っている場合、発送までが1週間とかだと時間がかかって仕方ない。
最短即日発送をしているのは「Up-T」と「オリジナルプリント」くらいでしょうか。(ただし即日発送ではTシャツの種類が選べません)
普通にTシャツの種類を選ぶとなった場合、早いところでも「Up-T」は3営業日、「UTme!」は3〜5日、他のサイトはだいたい1週間とか2週間でした。
しかし「UTme!」はユニクロが運営していることもあり、デザインが著作権や公序良俗に違反していないかなど厳しく審査しているようです。
注文が殺到する時期(初夏)では審査に時間がかかって、発送まで2週間近く待つ必要がありました。筆者はせっかちなのでこんなに待てない。
ここでUp-Tにしようと決めました。
あとUp-Tは送料無料なのがデカい。他サイトは別途送料がかかることが多いです。
実際に届いたTシャツは高品質
とりあえず試作品を作りたいと思って発注しました。

Tシャツの種類や色を決めたらデザインをアップロードして大きさや位置を決める。
(Tシャツの種類によって生地の厚さや寸法が違うのでこだわるのもよし。)
あとはカートに入れて住所やメアドなど必要事項を入力したら終わり。
とても簡単でした。
デザインはスマホのアプリ「ibis paint」で作りました。無料でも使える範囲が広くオススメ。(正直この辺はなんでも良いと思います)

注文の完了時やTシャツの制作開始時、発送時にメールが届いて、予定通り3営業日で試作品が発送されました。
注文数が1枚や2枚であれば郵便ポストに入れてくれるので、家にいないといけないということはなく気がラク。
さっそく袋を開けてみると…Tシャツの生地もプリントのクオリティも全て良い!!
注文時に「画面上の色味と実物の色味が若干異なる場合がある」と説明されていましたが、違和感はありませんでした。


(実物の写真はTシャツを平たく伸ばしているので横幅が広く見えますが、実際に着た場合はサイト内の画像に近くなります。)
失敗するデザインとその対処法
しかし色味が異なるとはどういうことなのか。
それはPCやスマホの画面では光の3原色「RGB」で色が表現されるのに対し、プリントでは色の3原色+黒の「CMYK」で色が表現されます。
つまり「CMYK」で表現できない色はプリントできないということ。

たとえばこのデザインであれば、濃いピンクの部分が光の3原色「RGB」でしか表現することができません。
実際は「CMYK」に変換されてプリントされるので、赤を薄めたようなピンクになってしまいます。
他にも蛍光色といわれるような色はCMYKでは表現できません。
最初に作ったデザインはたまたま大丈夫でしたが、これから作る場合は気をつけなければならない点でした。
対処法
とはいえスマホでデザインを描くことになるでしょう。
できればRGBで描いたデザインをCMYKに変換して、色味の違いを確かめてから注文したい。
そこで「シメケンプリント」という無料サイトがオススメです。

画像をアップロードすると、RGBからCMYKに変換してくれます。
ただし元の画像ファイルは「TIFF・JPG・PSD」のどれかである必要があります。
他のファイル形式でもアップロードはできますが、出力される画像は崩れてしまうので注意。
Up-Tのオリジナルショップ作成機能でサイトを作って販売
自分のショップ専用のURLを作成できてドメインも無料。
サイトもテンプレが用意されていて、作るのはそこまで難しくはありません。
筆者はこの方法で販売しています。
これが筆者が作ったサイトです。「CubingDesign」

まとめ
自分がデザインしたものが売れるととても嬉しいです。(そういう経験を今までしてこなかったのもありますが)
自分が欲しかったものを他の人とも共有できて「あぁ、やってよかったな」と思います。
24時間対応の電話も利用させていただくことがありましたが、とても丁寧かつ迅速に対応してくれました。
Tシャツ以外にもバッグやタオル、スマホケース、コップなんかも作れるので、気になった方は是非「Up-T」をチェックしてみてください。
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